EPUBマニュアル研究会 研究会 2013年度 研究会/講演会

8. EPUBマニュアル研究会

どこでもマニュアル、マイマニュアルの実現を目指して

EPUBマニュアル研究会 【新規】

※2013年1月より新規スタート

マニュアルとは「標準」を記述したものである。組織目的を達成するための作業のうちで、最も安定して、最も効率の良い行動手順を標準と言う。しかし作業の対象、取引手続き、使用技術など作業の諸条件が変化したり、より効率的な行動手順が発見された場合には即座に改訂される必要がある。それはビジネスプロセスの不断の革新に通ずるものだ。 経済のグローバル化、ダイバーシティ化の時代の到来で、企業は地域、性別、人種、言語、ライフスタイルの違いを超えた経済活動を求められるだけでなく、技術革新によっても行動手順が変わるため、マニュアル改訂のスピードも上がっている。 こうした変化にタイムリーに適応し、かつ皆に使ってもらえるマニュアルづくりを行うために、一定の規格のもとにマニュアルを電子化するする動きがある。国際的規格(EPUB3)が制定され、さらにスマートフォン、タブレット端末などの普及により、「どこでもマニュアル」の可能性が見えてきた。しかし、電子化されたからといって、皆に使ってもらえるマニュアルになるとは限らない。「どのように使ってもらうか」(ユーザビリティ)を工夫する必要がある。またそれ以前に、マニュアルを不断に見直すシステムが組織の中に必要にもなるし、マニュアルを使うひとに働きがいを感じてもらう工夫も必要であろう。 単に電子化技術規格だけでなく、マニュアルのユーザ企業の立場から、ユーザビリティを様々な角度から研究し、EPUBの普及につなぐため、「EPUBマニュアル研究会」の立ち上げを提案する。

参加メンバーとして、EPUB関連ソフトの日本のトップメーカであるアンテナハウス社、EPUBでビジネスをしようとしている会員企業、ユーザとしてマニュアルのEPUB化を考えている企業等で構成する。一年で成果を出すことを目的として活動する。なお成果物はEPUBで出版するほか、セミナーなどのイベントを行う。ノウハウは参加会員企業が自由に使えるものとする。

※EPUBとは;

米国の電子出版関連団体であるIDPF(国際電子出版フォーラム)が開発した電子書籍の形式である。2007年9月に発表された。EPUBはXMLをベースとした規格であり、テキストが画面に収まるよう自動的に調整されるといった機能的特徴を持っている。また、オープンスタンダードな規格として公開されているため、多くのデバイスに対応し、互換性も得やすいというメリットがある。

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=mR8a5BclNxk&feature=share&list=UUqLDXdHZMHSVviBPZa2fWRA[/youtube]

■ナビゲータ

 木村 修三  EPUBコンサルタント

<きむら・しゅうぞう>日本ユニシス株式会社で汎用コンピュータのテクニカルサポート、パソコン開発部長、オープンシステムのシステム部長などを担当後、株式会社エフ・アイ・ティで取締役として帳票ソフトSVFの開発に従事、その後、ウイングアーク・テクノロジーズ株式会社(現ウイングアーク株式会社)で技術部門の責任者として帳票ソフトSVFや多次元高速集計ソフトDr.Sumの営業支援・技術サポート・教育などを担当。現在はパソコンやWebのコンサルタントをしている。

 

■実施スケジュール (全7シリーズ)

 定例会は2ヶ月に1回程度とし、会員企業の会議室にて開催。
必要に応じて適宜作業会議を設ける。

第1回:1月28日(月)公開セミナー(終了)

第2回:2月19日(火)16時~18時
EPUB化を望むマニュアルとその効果はどう期待できるか

第3回:3月19日(火)16時~18時
既存のマニュアルを効率良くEPUB化するにはどうすべきか

第4回:4月16日(火)16時~18時
新規のマニュアルをEPUB化を前提に作成するにはどうあるべきか

第5回:5月21日(火)16時~18時
CAS-UBとWordの連携、マニュアルに適したCSSは何か

第6回:6月18日(火)16時~18時
iPhone、iPad、Android系機器での効果的な活用方法は何か

第7回:7月16日(火)16時~18時
EPUBマニュアル化した業務の運用方法はどのようになるか

注:「イーラーニングの世界のデファクトスタンダードであるMoodleと
 EPUB連携のあるべき姿を探る」は今後の課題とする。