レポート 目からウロコの新ビジネスモデル研究会 研究会2013

【レポート】第70回 目からウロコの「新ビジネスモデル」研究会(2013/10/29)
『なぜ“カン ドゥー”か – 小説「ハゲタカ」のモデルが児童教育テーマパークに心血をそそぐ理由』
講師:越 純一郎 氏
株式会社カンドゥージャパン 代表取締役

テーマ:「なぜ“カン ドゥー”か 
―― 小説「ハゲタカ」のモデルが児童教育テーマパークに心血をそそぐ理由」
講 師:越 純一郎 株式会社カンドゥージャパン 代表取締役
2013年10月29日(火)16:00-18:30 / アーク情報システム(市ヶ谷)

◎概要:日本初上陸のファンタジーとマジカルにあふれたお仕事体験テーマパーク「カンドゥー」が今年12月に「イオンモール幕張新都心」内にオープンする。「カンドゥー」は事前予約のできる560席のレストランを中心に据えた、親子三代で来場して楽しめるテーマパークだ。このテーマパークがどのようなものか、またどのような思いでこのテーマパークを日本に誘致しようと思われたのか。ライセンサーとの忍耐強い交渉の末ようやく開業にこぎつけたカンドゥージャパン社長の越純一郎氏にお話を伺った。カンドゥージャパン
http://www.kandu.co.jp/

◎講師からのメッ セージ:
「結果として勝つ者は王者ではない。王者は勝つべくして勝つのだ」
と言います。これに関する、私の答を説明します。
世の中で、金儲けの上手い人は少なく、下手な人が多いのです。
「カネの臭いがしない人」のほうが多いのです。
そこに一石を投じたいと思います。
本気の人に、御参加頂きたいと思います。

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◎ナビゲータコメント 片貝システム研究所 片貝孝夫

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越さんは、ハゲタカのモデルとなった方。2000年に興銀を辞して事業再生のプロとして活躍されていたが、58歳で自ら起業した。それが「株式会社カンドゥー・ジャパン」。
越さんは、日本初上陸のファンタジーとマジカルにあふれたお仕事体験テーマパーク「カンドゥー」を今年12月に「イオンモール幕張新都心」内にオープンさせる。

越さんは、日本の経営者、起業を考えている人にどうしても伝えたいことがあるという。それは「結果として勝つ者は王者ではない。王者は勝つべくして勝つ」ということだ。

よく、当社はこの分野が得意だから、この分野ならできるからといって投資する会社があるが、それはもってのほかだという。得意かどうかではなく、市場で勝てるかどうかではないかいう。IT企業もいろんなソフトを開発して売り出すが、競合他社の調査をしっかりやっているところは聞いたことがないという。

新規事業を手掛けるなら、まだ誰もやっていない小さな市場を見つけ、徹底的にマーケット調査をし、そこでナンバーワンとなる。それだけではだめで、他社が追随しようとしても戦意喪失するような手を打っておくのだという。そのやり方は千差万別だが。

カンドゥーの場合はこうだ。キッザニアを知っている人は多いと思う。あれを作ったのはルイス・ラレスゴイチだ。ルイスはキッザニアのあと、フロリダにワナドゥシティーを作った。世界中がこれらをまねしてテーマパークを作ったが、成功しているところは一つもない。一人の天才には勝てないということだ。その後ルイスは3つ目としてカンドゥーをコロンビアに1号店をオープンさせた。これはキッザニアと違って、レストランがあり、そこで親たちはゆっくりできるのと、キッザニアよりずっと小さいので、目が届くということだ。越さんは、ルイスだけがお仕事体験テーマパークを成功させることができる人と見て、個人でルイスとライセンス契約をした。これで、カンドゥーは越さん以外には誰も日本や東南アジアでは手掛けられないという絶対有利を勝ち取った。

箱ものばかりで魂の入っていないテーマパークが多い中で、大人が3時間いてもゆっくりくつろげる、ファンタジーにあふれたお仕事体験テーマパークを作り運営する権利を、越さんは個人で持つという状態を作り上げてから会社をスタートさせたのだ。

越さんの話は、私は何度も聞いているのでストーリーはわかっている。しかし今回は、自ら実践しているという裏付けがあっての話なので、頭でわかるという感じではなく腹でわかるという実感があった。

越さんは冒頭で日本経済の話をした。経済成長は働く人の人口に比例するという。日本は1960年代に出生率が2.1を切った。この時点で日本経済の将来の衰退は決まっていたという。近隣諸国も2015年に人口が減り始めるという。作れば売れた時代は終わり、これからは、ユーザが望むものを必要な数だけ提供するというビジネスモデルに転換するしかないという。人口が減るということはだれも経験したことがない。どう対処するのがベストなのか誰もわからない。現代はそういう時代だという。このあたりの話は、目からウロコの新・ビジネスモデル研究会のナビゲータを私と一緒にしている、元ダイヤモンド社社長の岩佐さんもまったく同じことを言っている。下りは登りより楽だという考え方もある。悪いことばかりではない。とにかく、すでに起こった未来をしっかり腹落ちさせておくことがとても大事だと思った。

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◎参加者アンケート

・内容が豊富で刺激的でした。「勝てる事」をするというのはよい言葉です。IT産業がマーケットリサーチしないということは悲しいことです。

・中国にビジネスを仕込んでいる身として、ひらめきがありました。リサーチ以外の部分でも考えが見つかりました。良いヒントを頂きました。

・人口ボーナスで経済がわかるということに驚きとともに大いに納得しました。とても有意義でした。

・人口ボーナスについて興味深く聴くことができたことに感謝しています。

・貴重なご講演を有難うございました。不動産ソーシング部門に従事しているため、学校や病院やマンションと事業主(個人の地主様)に提案することがあります。リサーチをしっかりして勝てる提案で実践したいです。

・大変役に立ちました。

・越さんが何故カンドゥーのビジネスモデルに参入したか興味がありました。私自身も単なる通販ビジネスをこえたファミリー向けサービスを検討していますので非常に参考になりました。

・勉強になりました。ありがとうございました。カンドゥーの話ももっと伺いたかったです。

・興味深いお話を楽しく拝聴させていただきました。ありがとうございました。

・大変勉強になりました。ありがとうございました。「お金の臭いがしない人」が多い。自分もまさにその一人です。今日のお話を聞いて、反省しお金に近い場所でビジネス展開したいと思います。

・大変勉強になり、良い刺激を頂きました。日本の為に頑張ります!

・全く「感動」でした。久しぶりに経済の講義を聞けただけでなく、マーケットリサーチの重要性、狭い市場でトップになるということも心に沁みました。

・「勝てる事をする」、インパクトのある言葉で、「できる事」について色々と考えていたところ、はっとしました。

 
                      ◎アーク情報システム会議室にて
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