【会員コラム第五回】
株式会社セールスフォース・ドットコムの伊藤常務にお話を伺いました。

こんにちは。BPIA広報委員の石田です。今回は会員コラム第五回として、株式会社セールスフォース・ドットコムの伊藤常務にお話を伺いました。

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 ビッグデータ、AI、マーケティングオートメーション・・など、昨今のバズワード。そのポイントは詰まるところ一緒です。「情報をいかに集めて、経営資源として活用をするか」ここに集約されます。セールスフォースでも、セミナーやマーケティング活動をおこなう中で、この流れがさらに加速していることを感じています。

 すでに時代はオンプレミスではなく、クラウド環境でのサービスに移行をしています。導入効率や導入コスト面を考えても間違いありません。ただ、実際にクラウドサービスを自社に導入するとなると「効率性、コスト性はわかっているけど、まだいいかな」という経営者が多いのが実態です。

 自社内でのシステム改善ではITコストがかかり過ぎることは理解しているはずですが、漠然とセキュリティであったり業務変更をしたりすることへの不安があるのです。まだまだクラウドサービスに対しての「食わず嫌い感」があります。逆にいえば、セールスフォースを含め、市場のポテンシャルはかなりあるということです。

 また、時代は総合店ではなく専門店を求めています。総合ITメーカーではその規模感から、クラウドにビジネスをシフトするのは容易ではないですが、セールスフォースはクラウドであり専門店ですから、時代にマッチしているともいえます。一つの会社がすべて請け負うという形態からいろいろな会社がそれぞれの強みを出し合い、パートナーとして協業する形態も増えてきていますね。

 セールスフォースは元々SFA、営業管理ツールの会社というイメージを持っている方が多いかもしれませんが、ビジネスポートフォリオの拡大も加速しています。近年ではマーケティングオートメーションやコマースクラウドといった新しい領域にも参入したりAIの機能を組み込んだりと、より広い範囲でのソリューションを提供しています。

 ただ、日本ではまだまだ会社の知名度も低く、ブランドアウエアネスを高める活動も必要です。セールスフォースは広報・イベントを中心にして認知を広げてきた会社ですが。地方創生、新しい働き方の実践のために南紀白浜のサテライトオフィスを立ち上げたりや女子プロゴルファー鈴木愛選手のスポンサーをしたりという活動も積極的に行っています。

 製品のバージョンアップを年間3回、必ず行う。これもセールスフォースの特徴です。常に改善する、製品に対する研究開発への投資を惜しまない、そして世間を驚かせる発表をする。会社の規模としてはベンチャーの域を超えてきていますが、ベンチャーの気持ちで成長を続けることができています。

 一方、企業としての規模が大きくなるのに伴い、組織として、プロセスで回せる体制作りも必要です。企業の成長の勢いを維持しつつ安定した組織体制を構築するというバランスが求められています。

(石田記)
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