企業活性化研究会 企業活性化研究会(2016年) 研究会 2016年度 研究会/講演会

企業活性化研究会 2016年

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―特徴ある経営で成功している企業の成功要因等を中心に分析し、日本企業を活性化するための
企業のあり方や施策、働き方等について検討する会―
研究会発足:2008年12月より
「今年度の主テーマは、昨年度に引き続き、“働き方改革による企業と地方の活性化”とします」

 特徴ある経営(独自の組織運営や評価制度、雇用制度、自社技術重視、脱下請け等の施策)で成功している企業の成功要因を中心に分析し、日本企業を活性化するための企業のあり方や施策、働き方等について検討するという趣旨で活動しています。

 これまで、企業における仕事のやり方に関して調査分析し、代表的な理想の働き方(ワークモデル)を提案することを目的として、働き方革新や経営革新に意欲的な企業の訪問、経営者ヒアリング等を随時実施してきました。また東日本大震災に関連して公開シンポジウムなどを開催し、
平時からリスクに対応した働き方やプロセスを組み込んでいくことが重要であることを事例の紹介から訴えました。また、モチベーション高揚で多くの企業が悩んでいる実態も明らかし、その課題解決に関する施策についてワークショップを開催しました。さらには、企業活性化の尺度をつくることの可能性などについての議論をしてきました。

 昨年度から、中心的な議論の観点を“働き方改革による企業と地方の活性化”と設定し、“「日本のどこでも同じような企業活動ができるビジネスプラットフォームとは何か」を議論の主テーマとし、なぜ東京(または大阪)でなければならないか、なにが変われば構造が変わるのかを追求するとともに、地方都市で成功している企業、都市に機能を集中していない企業等の調査検討をしてきました。

 近年、“どこでもオフィス”など、どこにいても仕事のできるIT環境は実現されているものの、企業の本社は東京に集中し、仕事は首都圏に偏り、人は東京をめざして集まってくる状況に変わりはありません。地方都市に本社をおく企業も、仕事を首都圏に求めざるを得ないため、多くの人材を首都圏に常駐させているのが実態です。大企業が地方に設立した工場が閉鎖されると、地方自治体は生き残れないような状況になります。農業の産業化も急速には進まず、観光資源にも限界があります。また、東京は人口が増加しているにもかかわらず、出生率は全国最低で、人口減少の要因ともなっています。企業と都市のあり方には大きな問題があると思われます。そこで、全国どこに本社や仕事場があっても同じ生産性で仕事ができるためのプラットフォーム(ビジネスプラットフォーム)を整備し、仕事の仕方の意識を改革することが重要と考え、この実現性を検討します。

 本研究会は、月1回のクローズされたメンバによる研究会ですが、年に数回、企業などへの訪問(見学)を実施しています。企業訪問では、これまで、ユニークな経営、生産性の高い働き方やオフィス改革などにチャレンジしている企業、地方で活躍している企業などを訪問し、経営者インタビューやオフィス見学などを実施してきました。(これまでに、アルプス電気、竹中工務店、サイボウズ、DOWA、シグマクシス、未来工業、鍋屋バイテック、日本オラクル、日本HP、三技協、コクヨ、アクセンチュア、NECネッツエスアイ、東洋アルミニウム、大塚製薬、・・・などの企業訪問を実施しています。)

研究会のテーマや実施方法については、つねにメンバで話し合いをしております。変化の激しい時代ですので、最新の話題を取り入れながら検討内容も柔軟に変化させています。今後は、特定の企業、大学や自治体とタイアップして、より具体的な議論と実践的な施策の検討をおこなっていきたいと考えています。

■ナビゲータ
 岡田正志 B&Tコンサルオフィス・オカダ 代表
<おかだ・まさし> 名古屋大学大学院工学研究科修了。機器制御、ソフトウエア工学などに関する研究開発、通産省(現経産省)のソフトウエア振興プロジェクトなどに従事した後、NECソフト株式会社では、基本ソフトやアプリケーションシステムの開発、生産技術の開発や品質管理のほか、社内業務や情報システムの改革、新オフィスの企画建設整備などにも参画。他に、大学の非常勤講師、各種委員会委員などを歴任。ソフトウエアやシステム開発等に関連する著訳書多数。

■実施スケジュール
アーク情報システム(市ヶ谷)にて開催。
定例研究会 月1回 (現時点では第三木曜の15:00-17:00)
企業訪問  年数回
(その他、公開セミナーやワークショップを開催することがあります)