レポート 目からウロコの新ビジネスモデル研究会 研究会 2022年度 研究会/講演会

第157回 目からウロコの「新ビジネスモデル」研究会(2021/12/21)
『顔認証を用いた地域観光P/Fの実証〜地域経済の持続性や共存社会の本質を追う〜』
講師:高志保 博孝
株式会社スマートホテルソリューションズ 代表取締役社長

参加者のみなさんの”目からウロコ〜” Σ(‘◉⌓◉’)

  • 楽しみ、喜びを分け合えるビジネスを軸にすると、自社サービスだけでなく、共存することでより大きな楽しみ、喜びを提供できることに気付いた。
  • 「分散社会で共存する社会」にしていくには
     ・give&givenの精神が大事
     ・利他を意識して社会に参加する 
    「顔認証」は手段である
     ・品質問題は、技術で解決できるが、
     ・適応課題は、どうするか。
     *顔認証でカバーできない部分は、運用でカバーする (目的はないかを見失わないこと!)
    「人の失敗をみんなの共有財産にする」
    「金のことは、役に立つ存在になってから主張して」
      ・・・目からウロコにも通じている気がします
  • 中央集権制度から分散社会へを目指すことが、共存性、多様性を認める環境になって、ある意味本質回帰になるという見方は新鮮でしたし、組織としての運用の大変さの一部も聞けました。
    IT系で言うとアジャイル開発など開発手法としての導入から、さらにベンチャー的人材の活用が必要となり、大きな会社では既存組織で全てを変えることはできないので、子会社作ってそこでやってたりします(実際、今は「混ぜるな危険」な所もある)が、次の世代はそちら指向になるのかな?と考えました。
    また、顔認証は単なるエンジンの一つで、UIと運用は別途必要その辺りがノウハウって所も納得です。一つの技を磨くより、組み合わせとアイデアが今時ですね。
  • システム化による本質回帰という部分です。従来の中央集権型の価値を高めるためにシステム化というものを捉えていましたが、今日の勉強会でその先の変化について気づかされました。
  • 分散型のシステム化の長所。
    同時に分散系のシステム化の限界を考えてみる機会になりました。
    分散型のシステムの中ではみんなリスクや責任を取らないために積極的に活動しないようになるのではないだろうかと思います。
    それを解決するのが重要な課題ですね。
  • 分散型の良いと思った部分を取り入れていきたいと思いました。
    例えば、ミスの共有(公開処刑と言われていたもの)や個性を伸ばすために制約を作りすぎない事です。
  • 分散型が人間の原点回帰には基本賛成。
    一方で優秀なリーダーがヒエラルキー構造で社会を引っ張っていくのも人間の本質の気もします。
    例えば、猿社会にはボス猿が存在する様に
    中央集権と分散のメリット・デメリットを考慮し、バランスが目指すべき未来像ではないかな?と気づきがありました。
  • 顧客提案時に初めから過剰なサービスやリスクを盛り込んだ形になってしまいがちだが、相手が求めているものは何か?必要なものは何かをもっと真剣に考えるようにし、現在抱えている提案案件も早速見直したい。
  • 大手商材の経験からかどうしても初めからあれこれ自分軸で作りこんで先にお金の話になってしまっている自分がまさにそうだと気付かされた。100%のサービス提供など弊社レベルでは金銭的にも人材的にも難しい部分が多いが、予測を超えた問題点に適宜対応し修正しながら作り上げてくことは出来る。それをどのように提案するか死ぬほど考えないといけない。
  • 生体認証は本人確認の手段として100%を求めるものだと云う先入観を持っていたがホテルのフロントがお客を認識することであれば95%でOKではないかと割り切っても機能として十分であると発想したことが目からウロコ。
  • ホテルチェックイン、地域活性等のための本人確認が顔認証である理由は、恐らく国が個人を監視する目的が背景にあると腹落ちしました。公共機関の個人認証はカメラが主体になるか今後チェックしたい
  • 1つのサービスにこだわらず、他のサービスを巻き込む事で他社の売上にも貢献出来、自社の売上にもつながる事です。
  • 自分の売りを一回捨てて考えることで面白い発想が生まれる。
  • ホテル受付機能をセブンイレブンでも出来るようにするなど、アイディアが素晴らしい。
    他のサービスに対してどのようにイノベーションできるか?敵対することではなく共存を軸に考えることが良くわかりました。
  • 自社システムと汎用のIoTやオートプライシング機能を活用し運営を自動化し低価格でのサービス提供を実現するにとどまらず、相手軸に立ち細々発生するユーザーインターフェイスの問題点を都度リバイズして、お互いのメリットを広げているところ。
  • できるだけお金のかからないプラットフォーマーを目指し、最初は質が低いけれども、ユーザを増やして行き、最終的に儲けに繋がるモデルは、非常に参考になりました。
  • エリアプラットフォームの顔認証は完璧ではないとの視点に立ってビジネスを進めているところは多いに参考にできると感じました。
  • 今新しいビジネスを立ち上げており、「お金の事は役に立つ存在になってから」の言葉は、とても大事な事だと気づきを得た。
  • 「人の役にたってからお金が後からついてくる」というビジネスモデルに対する新しい見方を得られました。
    (このお話を聞いてそういえばGsuiteもPaypayも上記の考え方に当てはまる収益モデルだなとハッとしました。)
  • 既存の資本主義ではない方式を具体的に試みている人々がいる。ポイントは利益還流までの『時間軸』への考え方にあるのではないかと閃いた。
  • やってること、やろうとしていることによって生まれる何らかの「利」の環流を時間軸で考える。論考の構築に反映する。
  • フラット化していて、階層の少ない企業が有利な時代が来ているのかもしれない。一人一人の個人が主役の時代に大切なことは、社会のために自分が何ができるか示すこと。
  • データ分析手法や学術などもより分散型になり中央の権威が下がっていくのかなと思った。従ってデータ分析の知識に関する非対称性を強みとするよりも、それをどのように利用し価値を提供するかが今後必要になるのではと感じた。
  • 人それぞれ、違った観点、違った考え方(捉え方)があるとの気づきをいただいた点。
    また、「DXとは」を考えさせられた点
  • 共存型での個性を生かすという活かし方をもう少し我が社にあった形をみんなで話しあいたい。





【開催概要】

タイトル 顔認証を用いた地域観光P/Fの実証〜地域経済の持続性や共存社会の本質を追う〜
日時 2021年12月21日(火)
18:00〜 アクセス可
18:15〜20:00 研究会
開催方法 Zoom
※参加表明をいただいた方には、後日、開催情報(URL等)をお送りします
講師 高志保 博孝 (たかしほ ひろたか)氏
株式会社スマートホテルソリューションズ 代表取締役社長
備考 BPIA会員以外の方も参加できます

AIやIoTを活用したホテル管理システム(PMS)や、ホテルを含む観光地域全体のためのエリアプラットフォーム開発のソリューションを提供するスマートホテルソリューションズ。
自社でもホテル事業を展開しながら宿泊インフラのUX・ユーザビリティを追求している。

先月末リリースされたセブン銀行が手がけるATM本人確認サービスの実証実験にも参加。
金融機関だけでなく、非金融も含めた幅広い分野での本人確認プラットフォームの構築、展開を図る。

また、金沢工業大学と連携し、白山市白峰で地域観光AIソリューション事業の実証実験もスタート、ハッカソンも開催している。

「システム化によって、個人が力を持ち、個のコミュニティが直接繋がれるようになった。
従来の中央集権モデルがしんどくなってきているのでは」と高志保氏。
ハッカソンでは、従来の業務遂行型を「植林の杉林」に、個性を活かしお互いをリスペクトする価値創造型を「雑木林」に例え、持続性について学生たちに語っていた。

ただシステムを開発提供するだけでなく、システム化のその先に何があるのかを考えながら進んでいく。
そんな視点から、プラットフォームやビジネスのあり方を考察したい。

 

【講師より】

顔認証でチェックインアウトや決済が可能なホテル管理システム「スマートホテルマネージャー」を2018年から運用。現在は、当ホテル管理システムを拡張、ホテル周辺の施設でも顔認証決済を可能とし、チェックアウト時に一括で支払う事を可能とした。地域での旅人の行動データを解析し、地域観光のマーケティングへ活用する事も白山市と試みている。
地域問題を解決するためのハッカソンなども開催し、地域活性化のみならず、その持続性も追求している。
労働人口の減る地域社会では、既存インフラを持続させるためには、DXは欠かせない。
DX化の先にある共存共栄とは何か?!その時の資本主義の形とは?などもハッカソンのテーマとし、持続性の深堀りも行う。ESGをキーワードに、資本も本格的に動き出す中、当社は、今後の新しい資本主義で飛躍する企業を目指す。
 

◎講師プロフィール

高志保 博孝(たかしほ ひろたか)氏
株式会社スマートホテルソリューションズ 代表取締役社長

大阪大学、大阪大学大学院で、船舶海洋工学を専攻。2002年4月より、リーマン・ブラザーズ証券に入社し、金利デリバティブトレーダーとなる。その後、2005年、シニアトレーダーとして、ドレスナー証券へ転籍。
2007年には、Directorへ昇進。
2008年から2012年、RBS証券在籍後は、2007年から開始していた不動産投資事業に注力と同時に、新事業を開拓。民泊運営を2014年に開始、2016年から、旅館業法下で簡易宿泊所認可スキームを試みる。
2018年からは、当事業を分社化し、Smart Hotel Solutions(旧bnb+)の代表取締役を務める。
現在、Smart Hotel Solutions は、ホテルの非接触システムの販売および開発を行う。

■ナビゲーター

井ノ上 美和

■共催

ビジネスプラットフォーム革新協議会(BPIA)
IT Media エグゼクティブ


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