レポート 目からウロコの新ビジネスモデル研究会 研究会 2022年度 研究会/講演会

第164回 目からウロコの「新ビジネスモデル」研究会(2022/8/30)
『サステナビリティで、社会課題の解決と事業成長の両立!
~ライオンのサステナビリティへの取り組み~』
講師:小和田 みどり 氏
ライオン株式会社 サステナビリティ推進部部長

参加者のみなさんの”目からウロコ〜” Σ(‘◉⌓◉’)

  • 日本の子供の貧困(1/7人)など、身近なことでもしらないこと多いという気づき。
    知らなければアクションにつながらないという当たり前のことの再認識。
    そして貧困が自己肯定感を奪っているということへの危機感を感じました。
  • 子供の貧困問題は衝撃的でした。子供が多いため、よりリアルに感じました。特に自己肯定感の低い子供が負の連鎖から抜け出せない構造的な問題は深刻であると感じました。ある特定の部分的な対処だけでは根本的な解決にはならないという部分が特に根深い問題だと感じました。
  • 自己肯定感の低さは大人でも共通の問題があると思います。幼少時の家庭環境までは知る由もないことですが、育ってきた環境に影響を受けるのであれば、同時に今の働いている環境にも影響を受けるだろうと思います。働いている皆が自己肯定感を高く保てるような職場環境にしていく必要があると思います。
  • LION素晴らしい!地球の課題にこんなに真摯に取り組んでいる企業があることにびっくり!
    世界中の企業がこういう姿勢でありたいですね。
    日本の貧困問題が、こんなに見えづらい中で進行していたことにびっくり!元中学校教員としては、胸が潰れるような思いで聞いていました。
  • ライオンさんのサステナビリティは形をつくろうのではなく本気だということが、講演から感じられた。ライバル花王さんとの協業、サス推進部だけてよくこれだけ大きなムーブメントにできていること、経営の本気度と決意を感じ取りました。
  • CO2の排出量削減を考える場合、自社の生産活動の中で出来ることばかり考えてしまいがちですが、ライオンさんの取組みはサプライヤーとも連携し調達から消費者の使用・廃棄に至るまでライフサイクル全体を視野に入れた活動を行っており大変素晴らしいと感じました。
  • 貧富の格差のサインを、歯磨きという視点から拾い出し、その課題に様々な取り組みで解決しようという姿勢に感銘を受けました。当社の視点からは何ができるのかを、改めて考えようと思いました。
  • 「習慣」とすることは、何においても大切なことである。ただ、それが負の局面でないようになっていける世界になることが必要。ここ数年、SDGsのプラカードと企業が自社事業を紐付けているが、なんかスッキリしなかったことのは、こういうことがバックボーンとして紐付けられていないからかと改めました。
  • SDGsの取り組みと事業を組み合わせることがこれからの自治体経営に必要なこと。
  • 消費者の行動や意識と事業内容のギャップを明確にし、そこをビジネスチャンスと捉えて事業展開しているところ。
  • 思い込みや感覚ベースではなく、データに基づき問題・課題を導き出すということ。
  • 社会貢献と事業の両立というのは難しいのでは!?とこれまでずっと思ってきましたが、今日の話を聞いてそうではないんだということを改めて気づかせていただきました。
    小さな会社でも何かできることがあるんだということを探していきたいと思います。
  • マーケティングによって各社の得意分野を活かすことで、社会課題の改善と事業の成長の両立は可能
    →社会貢献=お金にならない、サステナビリティと事業成長は相反する、というイメージがあったのですが、生かし方によってwin-winな関係を作ることができるのを知れて良かったです。その為には、自社の強みを知るのと、その強みを今までとは違う視点から見ることが必要なのかなと思いました。
  • LIONのような社内への関りが非常に大きい企業における取組みも、ひとつひとつの小さなステップの積み重ねであることが理解できたこと。17のバッジも一つ一つ見ると矛盾を感じるものが多く、miwaさんのパッケージ洗浄の話やジェンダーに関する目標が女性目線であったり捉え方で取り組みが変わってくる。そんな中で貧困世帯の子供の虫歯が多いことに着目し教育支援を行って、子供も親も自己肯定感を高めるため試行錯誤されていたことに「企業としての貢献の先に見えてくるもの」を感じて沢山のウロコでした。(よいタイミングでの開催でした。)
  • 「知る」事と「知らせる」事の大切さ
    →水がCO2排出に大きく関わっていると言う事、沖縄の貧困の現実、なぜゴミを分別しないといけないかの話など、知る事で自分のしている行動が変わってくると感じました。「なぜするのか・なぜしてはいけないのか」を知ると言うのは大人になっても必要だと感じました。また、その為にはLIONさんのような大企業や影響力の大きい存在が「知らせる」、そこから一般の我々も興味を持つ、伝えるという事も大切なのだと思いました。
  • 社会課題の解決を事業成長に絡めつつも、これほどまでの取り組みをされていること自体が自分たちの取り組みを見直す必要性を感じました。
  • 自社のビジネスが社会課題に対し、何がどうつながるのかを改めて考えるきっかけになりました。
  • 日常の業務をメンバーそれぞれが「必要とされている感」を意識して取り組めるようにする。
  • 単一事業が、考えも、行動も従来型から抜け出せず、もう少し世界観や視野を広げたいと思いました。社内で起きていることではなく、世の中で起きていることをテーマとした社内コミュニケーションを行っていこう(社内の習慣化)と思いました。
  • 現在、当社もSDGsへの意識を高めるために全社員研修(教育)を実施しています。17の目標の中で私が一番重要だと感じてるのが「貧困をなくそう」です。特に沖縄の貧困に対する対策は自分事として捉えられるので、日々の行動では無いですが最重要課題として、対策を考えます。
  • 当たり前が当たり前ではないという事
    →家に歯ブラシがない、などのお話を聞いて、いかに普段それが「当たり前」と思って生活していたのかを感じました。現状を知らないと、「とりあえず安い歯ブラシでも買ったらいい」と思ったり、「生活が苦しいのであれば生活保護を受ければいい」と短絡的に考えてしまいそうですが現実はもっと複雑なのだという事がわかりました。
  • ・行政と育成の仕組み(生活保護を受けていると奨学金をもらえない)が必要な人にとって助けになっていないこと。
    ・学校にいかない理由が「無気力」という子が一定数いること。
    ⇒少子高齢化社会や気候変動、若い世代の多感な時期にコロナで外出制限など、若者にとって過酷で夢を持ちにくい現実があるように思います。
  • 見えない環境で苦しんでいる子供たちのよりよい居場所を増やすために、何ができるかを考えました。
  • 知らないことはアクションに繋げない。
  • 社会に何が起こっているのかを感じる感度を高めたい

【研究会当日の集合写真】

【開催概要】

タイトル サステナビリティで、社会課題の解決と事業成長の両立!
~ライオンのサステナビリティへの取り組み~
日時 2022年8月30日(火)
18:00〜 アクセス可
18:15〜20:00 研究会
開催方法 Zoom
※参加表明をいただいた方には、後日、開催情報(URL等)をお送りします
講師 小和田 みどり (こわだ みどり)氏
ライオン株式会社
サステナビリティ推進部部長
連動ページ Facebook
備考 BPIA会員以外の方も参加できます

家に歯ブラシがな子供がいる ー
それも1人や2人ではない。これは現在の日本での事です。

それは、かなりショックな話でした。
「親も歯みがきの習慣がないので、その子供も歯磨きを知らないんです。
虫歯になっても「放っておけばそのうち痛くなくなるよ」と放置したまま。

地方では生活保護を受けると噂になりやすく、それがいじめの原因にもなるので、貧困家庭の親は行政に頼らず、昼も夜も働きに出ます。
子供は菓子パンやスナック菓子で食事を済ますため、栄養失調になり、身体だけでなく脳の成長にも影響が出てしまいます…」

以前、アフリカの子供たちの栄養失調改善プロジェクトに取り組む味の素社の講演がありました。乳幼児の栄養失調は脳にダメージを与えてしまい、成人になっても知能が求められる仕事につけないという負の連鎖。
そんなことが日本でも起きているのです。

ライオン(株)は、子ども食堂などとも連携して、歯ブラシを無料配布し、歯みがき教室を実施するなど、地道な活動を続けています。
その他にも、ウミガメの卵の保護、海岸のゴミ集めといった環境問題など、幅広いサステナビリティに取り組んでいます。

生活保護や社会保障の制度が変われば… 法律が変われば…

しかし行政や政界の動きは遅く、その間にも子供たちは成長し、生物も絶滅していきます…

だからこそ、今、企業が、組織力、技術、人材など、企業ならではのリソースを活かしてできること。
そして、社員が、そこに自分の夢や生きがいをも重ねて取り組めること。

それを実現しているライオン(株)の事例をご紹介します。

【講師より】

最近サステナビリティやSDGsという言葉をよく耳にするようになりました。
子供達の授業にも組み入れられています。
一方いろんな企業の方と話をすると、「実はサステナビリティってよくわかっていない」「うちもやらないといけないの?」「社会貢献したいが費用がない」といった悩みを耳にします。
そこで改めて、これからの成長の鍵となる「サステナビリティへの取り組み」について、事例を加え、わかりやすく説明していきます。

すぐに始められる、一緒にやる、それぞれの会社らしい、事業が成長する「サステナビリティ」に取り組んでいきましょう!

◎講師プロフィール

小和田 みどり 氏
小和田 みどり (こわだ みどり)氏

ライオン株式会社 サステナビリティ推進部部長

  • 山形出身
  • ライオン株式会社入社
  • 販売店営業担当(西友・イトーヨーカドーなど)
  • 商品開発(ヘアケア・ヘアメイク担当)
  • 宣伝部(新聞・雑誌・TVスポット担当)
  • パーソナルケアを開発・販売する子会社
     「株式会社イシュア」を立上げ代表取締役就任
  • 2015年 1月 ライオン株式会社 宣伝部長
  • 2017年10月 同 コミュニケーションデザイン部に変更
  • 2020年 1月 CSV推進部長
  • 2021年 1月 サステナビリティ推進部長(名称変更) 

■ナビゲーター

井ノ上 美和

■共催

ビジネスプラットフォーム革新協議会(BPIA)
IT Media エグゼクティブ


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