BPIA研究会『目からウロコ〜!』 レポート 研究会 2023年度 研究会/講演会

【15周年特別企画】第167回 目からウロコの「新ビジネスモデル」研究会(2022/11/29)
『DX人財の育成にチャレンジする企業の「若手社員のホンネ」』

〈講師〉
荒牧 秀知 氏(全日本空輸株式会社 執行役員 グループCIO デジタル変革室長/ANAホールディングス株式会社執行役員グループCIO グループIT部長)
堅田 洋資 氏(株式会社データミックス 代表取締役)

『参加者のみなさんの”目からウロコ〜” Σ(‘◉⌓◉’)』

  • 人材がどこにいるか、その人の持つポテンシャルはどこまでか、固定観念を持たないこと。引き出すのは使う側の問題。
    講演者だけが話すのではなく、若手が話す形はとてもよかった。
  • 専門外への異動であっても、本人の意欲と心理的安全性やモチベーションへの配慮があれば、当人の「既存知識(経験)」と「新たな知識(経験)」の融合で本人の強みが進化したり、それによって企業側にもメリットが生まれるといった可能性に気づきました。
    データミックスさんの話からは、当社が「データ分析」から考えるのではなく、「見たい結果」をデータで出させているだけだと気づきました。
  • 内製化の検討にあたり、IT技術者の採用を考えていたが、社内メンバの転属も検討の余地ありと気づいた。新しいことをするにあたって、過去のスキルではなく、今、それをどう使えるかが重要であることも、生の声として聴けたことがとても響いた。
    可能性を秘めた人材はいる。それに気づけていないだけ。と考えることにする。
  • DX推進に最も必要なのは、人と人との信頼関係を築く事やコミュニケーションということ。
    何より大切なのは、職場の心理的安全性が高いこと、自分がやっていることを見てもらってる・理解してもらっているという感覚だと感じました。
    今の職場で自分がDX化に関わっているわけではなく、むしろ「『DX』と言葉は聞くけど本当のところ一体何なんだろう?(よくわからない。難しそう…)」というような状態での参加だったのですが、お話を聞いて、まず人間同士の関係作りが何より大切で、頭で考えただけの一方通行な導入ではうまくいかないのだと知りました。そう考えると、これはDX推進に限ったことではないので、自分の職場にも取り入れるヒントがありそうだと感じました。
    (余談ですが、職場にDX推進室というのはあるものの、一体何をしているのか周囲が謎に思っているという状態だったので、お話を聞いて「まさに!」と笑ってしまいました)
  • ①業務やシステムの位置づけにもよると思うが、「IT側と業務側」と言う区分けがなくなっていく流れが大きくなっている、またはその隔たりを小さくしていく必要があると感じた。
    ②DXの前にMXが必要と言われていることを如実に表している事例と感じた。上が詰まっているから評価されない件はベンチャーではありえないが、多くの大企業がそういった状況だとしたら、日本企業として改めて大いなる危機感を感じた次第です。
  • 事業会社にとって2025年の崖は心配しなくてよさそう!
    SIer勤務の10年選手よりもハイレベル。
    社内のスキルシフトでこんなに成功している例は初めて聞いた。
    CAから最強のITコンサルが誕生した!
    教育プログラムが素晴らしいのだろう。
  • 本人が望むかどうかは別として環境と機会を与える大切さを学びましたので、ターゲットを絞ってまずは環境を変え機会を与える取り組みを考えるべきかもしれないと思いました。
    既に作成済みの人員配置案を再度見直します。
  • 常々感じていることだが、現場感やユーザー目線、察知力、ホスピタリティーは持って生まれたセンスではなく日々の意識で磨けるのだと。改めて意識、実践あるのみ!
  • ANA様の取り組みは一貫して接遇の現場の知見をデジタルに取り込んだこと、それを荒牧様や経営層の方々がしっかり阻害要因からガードして心理的安全性を守って育てられたことの2軸を持って成功するもの。
    その道のプロのノウハウが尖り、これをスケールさせることが、これからの世の中に受け入れられるということもよく分かりました。
    プレイヤーや切磋琢磨する土俵が変わり始めていることも読めないようではビジネスの根幹が揺らぐことも学びとなりました。
  • 業務部門でお客様と直接触れられてきた視点は、常にお客様を向いており、コンサルやIT部門では、なかなか出来ていないお客様中心の考え方を持つことに優れた人材の輩出が可能であると理解できた。IT分野の技術的スキルを持たなくても、IT全般の知識を社員が持つことで得られることが大きいと推測できる。
    このことは、チェンジマネジメントを実施する上で非常に有効な実績と考える。
    コロナで経営が大変だったからこそ、得られた変革の視点だったのではないかと思います。
  • グループワークシェアリングで働いている皆様の生の声を聴き、こんなにポジティブに環境の変化に向き合いプラス思考で仕事をしているんだと驚きました。エンゲージメントの高さの賜物と思いましたし日々のコミュニケーションを如何に大切にされているか伝わりました。
    またデータサイエンティストとして活躍されている方も組織の中での葛藤と戦いながら「好きなことだから」と言い切れる姿勢に感銘を受けました。人材の活用とはこうあるべきという素晴らしいお手本だと思いました。
  • コロナを受けてDXとだけ謳う経営者が非常に多い中で、実際は今回のようなリスキルによる変革こそがDXを促進しやすくなるのではと考えた。今後お客様を支援する中での一つの視点として提案を実施したい。
  • 「とんでもない、どうしようもない事象に直面した時に、真価が問われ、良い意味で開き直ることで成長できる」 それが、2年も続く中でいかに自らを変化できるか試される、これを実践された、登壇者の皆様の目が輝いて、不安の中にも自信がみなぎっていること。
    これが最大の価値と感じました。
  • 元々はIT人材でないANAシステムズ若手社員のモチベーションの高さにまずは驚きました。
    全社的に厳しい状況でも、ちゃんとしたサポートで心理的安全性が確保されていたんだと感心しました。
  • 当社も、過去幾多の危機にも直面しました。
    ピンチをチャンスに変化させてきた中で、構築した事業の仕組みやマインド作りを漠然とアップデートせずに、過ごしていると陳腐化していきます。
    特に、人材を様々な職種や役割に変化させていくなかで、上司やメンターの心理的安全性の確保の重要性を思い知らされ、目からうろこでした。
  • 心理的安全性の重要さです。
    今回の若手の方たちは忌憚なく自分の考えや意見を発言されていました。
    自由な発想やコミュニケーションを生み出す組織風土の重要性を感じました。
  • 今回のゲストのように活躍した人たちの評価・位置づけはこれからの課題ですよね。当社でも特異な技術を持った人がいるのですが、一般的なピラミッド構造の組織では居場所がないんですよね。
    これからIT立国とか、技術者を育てるとかいってるけど、成果に対する評価、待遇が先だよね。
  • 特に優秀な社員には継続しその世界を更に伸ばすための支援も必要と思います。
    海外への流出を防ぐべし。
    単なる評価制度ではなく、ITに関しては別の専門的な評価を入れ人財育成に寄与してもらいたいと思います。
    受け入れる企業そのものの変革が必要。
  • 新しい事を継続していくには、新しい評価制度の確立が不可欠。
    今までにない事を行っているのに、それを既存の評価軸でしか判断できないのは確かに問題だなと思いました。でもだからと言って、新しい評価制度を、既存の評価軸をもとに作るのも違うのかなと感じました。
    パネリストの方の多くが、「フィードバックがある」「自分のやりたいことをやらせてくれる」ということに価値を見出している所から、給与や職位だけに限らない「評価」を取り入れるのも必要かと思いました。(特に若い世代)
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次回の「目からウロコ〜」#168

12/20(火) 18:00〜@Zoom

『野菜を食べるだけで社会貢献!
〜農福連携で、障がい者が生きがいを見出せて人が輝く就労支援を〜』

講師:
神谷薬品株式会社 代表取締役社長
神谷 東樹 氏


【15周年特別企画】
第166回 目からウロコの「新ビジネスモデル」研究会は、11月29日(火)開催です!

今回は人数を限定して、約2年半ぶりの会場開催を予定しております。
受付方法も通常と異なり、抽選制となります為ご注意ください。

下記内容を確認の上、応募フォームよりお申込みいただけますようお願いいたします。

皆様のご参加お待ち申し上げております!

【開催概要】

タイトルDX人財の育成にチャレンジする企業の「若手社員のホンネ」
日時2022年11月29日(火)
17:45〜 受付開始
18:00〜20:00 講演
20:10〜21:40 懇親会 (会費別)
会場【セミナー】※ リアル開催 ※
日本オラクル株式会社
東京都港区北青山2-5-8 オラクル青山センター 【13F 会場】
(東京メトロ銀座線 外苑前駅 4B出口直結)
懇親会PRONTO 外苑前店
東京都港区北青山2-5-8 青山OM-SQUARE B1F
(セミナー会場と同ビル内)
講師荒牧 秀知 (あらまき ひでとも)氏
全日本空輸株式会社 執行役員 グループCIO デジタル変革室長
ANAホールディングス株式会社執行役員グループCIO グループIT部長

堅田 洋資 (かただ ようすけ)氏
株式会社データミックス 代表取締役
会費研究会 2,000円
懇親会 4,000円
定員45名
(新型コロナウイルス感染防止のため、来場者の人数制限をさせていただきます)
申込方法事前のお申込みが必要です。こちらの応募フォームよりお申込みください。
会場の人数制限があるため、抽選とさせていただきます。
当選者の方には別途メールをお送りいたします。
応募受付:2022年 11月17日(木) 24:00まで
当選案内:2022年11月21日(月)
注意事項※ オンラインでの中継はありません。【会場のみ】の開催になります。
※ 1社から複数名参加ご希望の場合も、1名ずつ応募フォームを送信してください。
※ 当選された方でも、当日発熱等の症状がある方はご参加いただけません。
※ セキュリティの関係上、当日の参加者変更(代理参加)は受け付けておりません。
※ 会費は現金で、お釣りのないようご用意ください。
※ 懇親会をキャンセルされる場合は、前日【11/21(月) まで】にご連絡ください。
 それ以降のキャンセルは、キャンセル料100%が発生いたします。
※ 会場内での撮影・録画・録音は禁止です。

おかげさまで、BPIA『目からウロコの新ビジネスモデル研究会』は、11月で15周年を迎えることができました!
新型コロナウイルスの影響で、2020年以降オンラインのみでの開催でしたが、約2年半ぶりにリアルでの研究会を開催いたします!

コロナ禍で大打撃を受けた航空業界。しかしその裏側で将来に向けて着実に人材育成に力を入れていたANA。外部の研修をうまく使いながら、自社内でもそのノウハウを展開できる仕組みを構築し、IT人財の内製化を実現したことで注目を集めています。

今回は、ANA社の他にも幅広い業界の企業に対して、DX人財の育成研修やコンサル、人財紹介を行っているデータミックス社と、その卒業生にも参加していただき、各社のリアルなDXの現場について生の声をお届けします。

リアルな現場の若手の声を聞く機会はなかなかありませんが、実は彼らの率直な意見の中にこそ、DXへの取り組みや人財育成のヒントがたくさん隠されている!と思うのは私だけではないはず。

ぜひ、DXに取り組んでいる(or 取り組みたい)社内外のメンバーと一緒にご参加ください!

【講師より】

データミックスは2017年からビジネスパーソン向けに対面型で学ぶデータサイエンススクールを開始しました。受講者数も創業当初は年間50名程度でしたが、今では年間300名以上のビジネスパーソンが切磋琢磨しています。そして、卒業生たちは様々な企業のDX・データ活用の先導役となり、その成果を目にすることも増えてきました。その一方、成果を出す過程でたくさんの苦労や困難があったと聞きます。大企業の中で、若手ビジネスパーソンが新たな挑戦をしていくのは外部の人が想像しているよりずっと大変なことだと思います。

また、ANAグループではコロナ禍で航空券予約が突然「蒸発する」緊急事態の下でも雇用を守りながら様々な対策を実施しました。その一つが『グループワークシェアリング施策』で、これにより稼働が緩むフロントラインからシステム部門へ社員が異動し、リスキリングを実施しながら、人財の最適配置を実現しました。

この講演では、ANAグループのメンバーとともに、データミックスの卒業生を代表して住友生命グループでDXに取り組む若手が実際にDXに取り組んでいる当事者としての想いを「NGなし」でお話しいたします。

◎講師プロフィール

荒牧秀知氏
荒牧 秀知(あらまき ひでとも)氏
全日本空輸株式会社 執行役員 グループCIO デジタル変革室長
ANAホールディングス株式会社執行役員グループCIO グループIT部長

1988年大学卒業後、ANAに入社。羽田空港勤務を皮切りに、東京支店、営業本部、ロサンゼルス支店、営業システム部、グローバルレベニューマネジメント部、業務プロセス改革室イノベーション推進部長、ANAホールディングス事業推進部部長(ヤンゴン駐在)、ANAシステムズ代表取締役社長を歴任し、2022年4月より現職。

堅田 洋資 氏
堅田 洋資(かただ ようすけ)氏
株式会社データミックス 代表取締役

大学卒業後、外資系メーカー、KPMG FAS等を経てデータサイエンスの修士号を取得するために渡米。帰国後、監査法人トーマツ、スタートアップでデータサイエンティストを経て、2017年にデータミックスを創業。DXやデータドリブン経営を支えるデータ人材を育成し、データサイエンスでイノベーションを加速することをミッションに事業展開している。


■ナビゲーター

井ノ上 美和


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