気象が人の意思決定を操ってる?! 気象×データサイエンスでビジネスを予測する気象予報士
BPIA研究会『目からウロコ〜!』 研究会 2023年度 研究会/講演会

第173回 目からウロコの「新ビジネスモデル」研究会(2023/5/30)
『気象が人の意思決定を操ってる?!
気象×データサイエンスでビジネスを予測する気象予報士』
講師:Weather Data Science 合同会社 共同代表 / 気象予報士
     加藤 芳樹氏 & 加藤 史葉氏

『参加者のみなさんの”目からウロコ〜” Σ(‘◉⌓◉’)』

  • 現在、データサイエンスについて学んでいますが、気象情報について「それ単体では意味を持たず、実業と結びついて様々なビジネスを支えるわき役となることで価値が生まれる」と仰っていたことがデータと同じだと学びました。
  • 全てを理解できた訳ではありませんが、気象アナリストという領域をテーマとした市場創造のストーリーとしてお聞きしておりました。その中でもビジネスに転用出来ておらず機会損失に繋がっており、「宝の山」という表現は非常にフィットします。気象データに基づいて色々とビジネスに転用できそうかもしれないと発散しておりました。これを使うとどうなる?誰に?何が起きる?と頭で試行する良い機会になりました。頭の柔軟さが最近掛けて気がするので非常に良いトレーニングになりました。ありがとうございます。
  • 気象のビジネスは、お話の中にもありましたが結果が1つなので差別化が難しいのではと感じておりました。しかも、元のデータは気象庁からのデータということになるとなおさら差別化は難しいのではないかと感じております。
    その中で、スモールニーズに目を向けたり、自分の得意な領域と何かを掛け合わせるといった目線やそういった姿勢で取り組もうとしてる点に、価値を感じました。
    まさに、好きこそ物の上手なれというのはこのことだ!と思いました。
  • 最近データサイエンスを勉強するようになり、予測精度の向上に目を置きがちだった。講義を聴いていて、過度な精度向上は費用対効果が小さく、ビジネスモデルを確立させることこそが重要だと気付いたこと。
  • 予測精度を競う土俵に上がりたくない、既存のビジネスモデルは避けたい、というのが非常に印象的でした。自分たちだけの独自性がある価値を追求するという観点は、どのビジネスでも重要なポイントかと思いました。
  • 自社が取り扱う人間の性格データは、気象データと共通部分が多いと感じました。
    データをビジネスに活かすという脇役から、データをビジネスの主役にする時の考え方として、指数化、専門特化、精度アップ、不確実性回避などアプローチがとても参考になりました。
  • 気象庁が提供するデータという共通の資材で独自の差別化、付加価値サービスを創る難しさが理解できました
  • 気象情報でも他の情報データもそうですが、データやデータ分析だけではビジネスにならないので伝え方や付加価値を乗せてビジネス変える行動や思考が肝心である。
  • 気象が様々な人の意思決定に影響を与える事と、その意思決定に先回りして提案をする事がビジネスチャンスになるという事です。これは気象情報だけでなく様々な事に当てはまると感じました。
  • 現状、ビジネスに結び付きにくい気象データは、ブルーオーシャン領域でアイデア次第では、可能性があるなと思いました。
  • 気象予報士の真の姿と関連ビジネスから一歩踏み出すにはこんなことからできるという実感を得た。
  • 気象データアナリストという仕事があること。
  • 天気予報て何だっけ?どうしてもっと使われないのか?というモヤモヤが、意思決定に踏み込んでいないから!という気づきを得ることができた。
  • 共に創る、共に当事者になるという発想はビジネスの上で非常に大切なことだと思いました。お客様の課題に第三者としてアドバイスをするのではなく、如何に当事者意識を共有できるかで提供できる価値は大きく変わると思います。
  • 本日の気づきは、ビジネス創出の観点でした。お話にもあった通り、気象情報はあまりに全国民のレベルで必要不可欠かつ手軽に入手可能であり、そこにマネタイズのチャンスを見出す難しさは確かにあると思いました。しかし、最後に提示のあった、ビジネス側により踏み込んだアイディアは企業にも刺さりそうな気がしました!どのようにサポートできるかということを徹底的に考えることでビジネスチャンスはあるのだな、と思いました!
  • 身の回りに当たり前にあることや、当たり前だと思い込んでいることに関しても、原点に立ち返って深く考えることで、当社の強みを活かせるビジネスチャンスを見つけられるといいなと思います。
  • 視野が狭くなりがち。何がどのように影響するのかを改めて思考する。
  • 正面から競合せずに、価値を出せるフィールドを見つける。
  • 掛け算を目的にしないで、まずは「好きなもの」を追求することが大事で、社員や受講生には「マネタイズ」だけでなく「好きなもの」も大事にしてもらうように勧めたいと思いました。
  • 健全な野心の大切さ。自分の事業が「欲しい」とみんなの前でしっかり言い切る姿をみてそう感じました。普段から活躍を拝見していましたが、改めてお二人の活躍を見て、元気をもらいました。
  • お二人の歩みから、自分の強みを磨き続けることで、誰にも真似できないような市場価値が生まれると認識しました。
  • 希少なスキルに強みを持つスペシャリスト個人がフットワーク軽く企業とコラボすること。専門性をより多くの人に知ってもらうチャレンジ。
  • ”気象データ”と呼ぶだけで、儲かりそう!となること。捉え方なんですね。
  • 気象ビジネスはサブスクリプション、スマホアプリビジネスはサブスクリプション。気象スマホアプリをやっている弊社(の情報子会社)は正しかった!
  • 天候が人力では変えられないことぐらい、今更言うまでもないはずである。だが、今日の話で気温や風、雨、嵐などについて、自分が過去どんなに気を揉んできたかがよくわかった。
    無理して「悪天候が好きだ」というふりをする必要はないが、天候によって自分が少しなりとも縛り付けられているとしたら、考え方を変えるようにいたほうがよいだろう。
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次回の『目からウロコ〜』#174

2023年6月27日(火)18:15〜20:00 @Zoom開催

『今なぜ、新資本主義?! 〜資本論への執着が生む閉塞感〜』
講師:慶應義塾大学文学部教授、江戸川大学名誉教授 荒谷大輔 氏


【開催概要】

タイトル気象が人の意思決定を操ってる?!
気象×データサイエンスでビジネスを予測する気象予報士
日時2023年5月30日(火)
18:00〜 アクセス可
18:15〜20:00 研究会
講師加藤 芳樹 (かとう よしき) 氏 & 加藤 史葉 (かとう ふみよ) 氏
Weather Data Science 合同会社 共同代表 / 気象予報士
申込方法※受付終了しました(2023/05/29)
Facebookイベントページはこちら。
開催方法Zoom
※参加表明をいただいた方には、後日、開催情報(URL等)をお送りします

【Zoom開催にあたっての注意事項】
※ 表示名は「氏名」にしてください。
 受付時にお申込者リストと照合するため、お名前がわかる状態にしてください。
 表示名がリストと一致しない方は、ご退出いただく場合があります。
※ 参加者の方も「顔出し(カメラON)」でご参加ください。
  移動中等、顔出しができない場合は、事前にご連絡ください。
※ 質問の際以外は、ミュート(マイクOFF)にしてください。
※ 初めてZoomをお使いになる方は、事前にZoomのインストールが必要です。
備考※ BPIA会員以外の方も参加できます。
※ 勧誘・セールス・就職活動等を目的とした方の参加は固くお断りします。

最近話題となっているビジネスにおける気象データの活用。
ダイヤモンド・オンラインや、NHKのニュースでも取り上げられるようになりました。

もしかすると、電力会社や交通機関、運送業界など、大手だけが利用しているイメージがあるかもしれません。

でも、実際は小さな小売店レベルでも導入が始まっています。
例えば、飲食店では、気象データも組み入れた需要予測をして、食材の仕入れロスを削減したり、看板の表示を変えることで売上を伸ばしたりしています。
アパレルでも、ショーウインドーやサイトのトップ画像の商品をちょっと並べ変えるだけで、売上が変わります。
ポイントは、データを分析することによって、新人スタッフでも適切な需要予測ができるようになり、また、経験のあるスタッフさんでもこれまで気づいていなかったことや、実は思い込んでいたこととは違う事実が判明したりする、ということです。

今回、登壇いただく加藤夫妻は、6年前までは一般的な(と言ったら失礼ですが…)気象予報士でした。
しかし、データサイエンスを学んだことがきっかけで、気象データ活用の大きな可能性に気づき、今や気象庁と組んで「気象データアナリスト」の育成に取り組むまでになりました。

ご自身のビジネスに気象データをどう活用できるのか興味のある方はもちろん、気象データアナリストに興味のある方、「好き!」とデータサイエンスを掛け合わせて新しい領域を作りたい方も、ぜひご参加ください!

加藤 芳樹 (かとう よしき) 氏 & 加藤 史葉 (かとう ふみよ) 氏

加藤 芳樹 (かとう よしき) 氏
加藤 史葉 (かとう ふみよ) 氏

Weather Data Science 合同会社 共同代表 / 気象予報士

夫婦共にキャリア20年以上の気象予報士。
株式会社ウェザーニューズで国内外エアライン向け気象情報作成等、予報業務の実務経験を積んだのち、航空会社やエネルギーベンチャーを経て独立。
2018年よりフリーランスの気象予報士•データサイエンティストとして活動を開始し、2021年に法人化。Weather Data Science 合同会社となる。
業界問わず気象に影響を受けるビジネスに対し、気象データを活用したデータ分析やビジネス予測AI開発等、クライアントに伴走しながら課題解決をサポートするというニッチな仕事を主業とする傍ら、気象データアナリスト育成講座の講師として、後進の育成にも関わる。
また、気象予報士の成長を描いたNHK朝ドラ『おかえりモネ』の台本考証にも参加するなどユニークな実績もある。夢は、既存にない気象ビジネスモデルを創り、自社事業として成長させつつ、気象業界全体を盛り上げること。


【講師より】
 
気象予報士といえば “お天気キャスター” だけではありません!
気象庁や気象会社で日々気象予測現業に従事している予報官はもちろん、航空・鉄道などの運輸業界、電力業界、自治体の防災課など、裏方として社会を支える気象予報士がいます。そして最近では『気象データアナリスト』という新しい技術職が登場しました。
 
気象データアナリストとは、気象データの知識とデータサイエンスの技量を兼ね備え、気象データを適切に活用しながら、気象に左右されるビジネス課題を解決に導く人材です。
 
「お出かけしたい or 家にこもりたい」
「自転車で行こう or タクシーで行こう」
「冷たいものが飲みたい or 温かいものが飲みたい」
「そろそろスタッドレスタイヤ買わなきゃ or そろそろサマータイヤに戻すか」
 
様々なシーンの意思決定で、気象に影響されていませんか?
この意思決定に先回りしてニーズに応えることは、大きなビジネスになる可能性を秘めています。
気象予測値は、近未来にニーズが顕在化する気象条件が揃うか否かを予告することができるデータであるとも言えるのです。
 
気象データをビジネスに活かすことで『生産性革命』を実現したい政府の思惑なども交え、気象ビジネスの現状や気象予報士のリアルについてお話しさせていただきます。


■ナビゲーター

井ノ上 美和

■主催

BPIA (ビジネスプロフェッショナルインキュベーション協議会)

■共催

ITmedia エグゼクティブ


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