『EVとDX。モビリティを通した街のDX化』
講師:
株式会社eMoBi 代表取締役社長
石川 達基 氏
【レポート】
こんにちは。BPIA/デジタルトランスフォーメーション研究会ナビゲータ―の石田です。今回は3月2日にオンラインで開催された、第12期デジタルトランスフォーメーション研究会の第1回研究会「EVとDX。モビリティを通した街のDX化」についてレポートします。
少々遅ればせながら、しかしいよいよ今期のDX研究会がスタートしました。当初は「DXビジネスづくり」を第12期のテーマにする予定でしたが、BPIA橋本理事のご協力により、テーマがもう少し絞られての開催になりました。題して「地方創生×DX」。今期のDX研究会ではデジタル技術を元に地方創生ビジネスに取り組むゲスト講師をお呼びして研究会を展開していこうと考えています。
そして第1回目のゲスト講師としてお呼びしたのが、株式会社eMoBi 代表取締役社長の石川達基氏です。石川さんは東京大学在学中に起業した、学生スタートアップ。奇しくも前期第11期DX研究会の最終回にお呼びした株式会社アイデミーの石川聡彦社長も東大生の学生スタートアップでした。同じ東京大学、そして同じ「石川」姓とはなんたる偶然。DX研究会でお話しされるべくお話しされた石川さんと強引に結びつけて今期の研究会がスタートです。
石川さんが創業した「株式会社eMoBi(エモビ)」は「エモーショナルなモビリティサービスを提供する」ことからその名前が付けられました。具体的には電動の三輪車(トゥクトゥク)を使った観光地での移動サービス。「移動のハードルを極限まで下げ、クリーンで回遊性の高いスマートシティを作る」ことを目的として事業を展開されています。石川さんのお話で非常に興味深かったのは、石川さんが不動産業を営む実父から聞いた話でした。
石川さんの実家は鹿児島で不動産業をおこなっています。まだお父さんは幼少の石川さんに「不動産は路面電車沿いを押さえるのが重要だ」と説いたといいます。つまり、移動手段の近くに物件をもたないと商売にならないというのです。この話に石川さんは違和感をもったといいます。渋谷は再開発が進んでいますが、どんどん駅から近い街に進化しています。どこか「縦に伸びる」方に街が進んでいる。街が「横に広がる」方に進んだ方が、みんなが幸せになれるのではないかと。
実は日本人の移動の80%は10キロ圏内だというデータがあります。この10キロ圏内の移動をもっとシンプルに簡単にカバーすることができれば、もっと有意義に街が使えるのではないかというのです。石川さんは講演の最後に「移動と目的地とユーザーがひとつになる」という言葉を使われていました。この電動トゥクトゥクがそれ自体ではなく、どのような未来を見据えているのかがみえたように感じました。
次回のDX研究会は4月19日の17時半からの開催になります。ぜひ引き続きご参加ください。
【開催概要】
タイトル | EVとDX。モビリティを通した街のDX化 |
日時 | 2023年3月2日(木) 17:20〜 アクセス可 17:30-19:00 講演及び質疑応答 |
講師 | 石川 達基(いしかわ たつき)氏 (株式会社eMoBi 代表取締役社長) |
開催方法 | Zoom ※ご参加者様へは別途開催情報をお知らせいたします。 |
対象 | BPIA会員、会員ご紹介者 ※ BPIAご入会に関心をお持ちの方歓迎します! |
みなさん、こんにちは。いよいよ今期のDX研究会がスタートします。
今期はテーマを「地方創生×DX」として、ネクストワンパートナーズ橋本理事とチップワンストップ梅木理事のお力を借りながら進めていきます。
初回は東大生スタートアップ企業の登場です!ぜひご参加ください。
(ナビゲーター:石田 麻琴)
【講演内容】
世界的に大きな潮流になっているEV化。モビリティがコネクティッドになっていく中で、日々の暮らしや街がアップデートされていきます。
当社が取り組んでいる日本各地での小型EVを通した課題解決の取り組み、および事業の展望についてお話しつつ、モビリティを通したスマートシティのあり方についてご紹介します。
若い学生メンバーで創業し、明確なビジョンを持って急激な成長を目指すアーリーステージのスタートアップの様子が垣間見れます。
石川 達基(いしかわ たつき)氏
株式会社eMoBi 代表取締役社長
鹿児島出身。ラ・サール中高卒業後、東京大学入学。学部2年在籍時に、電池ベンチャーにて東南アジア二輪三輪市場のリサーチャー業務を経て、株式会社eMoBi創業。 今年3月に同大学法学部卒業予定。 ▼ 参考サイト https://bit.ly/40wpmsS
■ナビゲーター
石田 麻琴(株式会社ECマーケティング人財育成 代表取締役)