NEXT MANAGEMENT 勉強会 2025年度 第1回(2025/1/27)
- miwabpia
- 1月11日
- 読了時間: 5分
更新日:3月1日

NEXT MANAGEMENT 勉強会
『なぜ低い、日本の生産性 ~ 生産性を高めるには』
【2025年度 第1回】
「ワークエンゲージメント」
発表担当者: 株式会社ソフタス 山根 智之 氏

【開催レポート】
■第1回のテーマと目的
第1回は「ワークエンゲージメント」をテーマとし、ワークエンゲージメントに対する理解を深めると共に、ワークエンゲージメントを企業が取り入れ生産性を向上させていく為には何が出来るのか軸に考察し、仮説的に幅広く様々な角度から議論を行うことにより思考力・発想力の向上を目指す。
※統合的な一定の結論を出すということを目的とはしない。
■ディスカッションのサマリー
下記の項目について発表とディスカッションが行われました。
Ⅰ.ワークエンゲージメントについて
・ワークエンゲージメントの概念とは、「活力」と「熱意」と「没頭」の3つが揃った状態
・ワークエンゲージメントが高い場合、「人が生き生きと働き、かつ生産性が向上する」
・ワークエンゲージメントが向上する要素
1. 非定型業務の比重の高さ(裁量性の高さ・仕事のコントロール可能後)
2. 仕事のパフォーマンスに対するフィードバック
3. 正当な評価と報酬「
4. 職場の人間関係
5. キャリア開発の機会
6. 人材育成の環境
・世界的にみて日本のワークエンゲージメントは何故低いのか
・日本は国家レベルと企業レベルの生産性の向上に乖離がある
・仕事に遊びの部分がなくなって、創造性が生まれにくくなっている
・生き生き働くことを重視する必要がある
・一律の制度を導入するだけでなく、個人の価値観に沿った対応が必要となる
Ⅱ.働き方改革とワークエンゲージメント
・働き方改革とは
働く方の置かれた個々の事情に応じ、多様な働き方を選択できる社会を実現し、働く方一人ひとりがより良い将来の展望をもてるようにすることを目指しています。
・働き方改革が必要とされる背景
1. 少子高齢化に伴う生産年齢人口の減少
2. 長時間労働の深刻化
3. 育児や介護との両立など、働く方のニーズの多様化 など
Ⅲ.【考察】ワークエンゲージメントによって生産性を向上させるには
・本社(経営層・管理部門)と管理職が協力しワークエンゲージメントを向上させる環境づくりを実施すべきである。
・働き方改革が進められた際、一般社員の労働時間の削減にフォーカスされる傾向にあった。
・ワークエンゲージメントにおいても、一般社員を軸に考え進めることは抜本的な解決にならないことが予測できる。全体最適を意識することが重要であり、その課題は管理職及び現場主義マインドにあると考える。
・日本の管理職はプレイヤーとしての稼働が多く、ホワイトカラーとしてのイミ的価値の創造に注力できていない。また、マネージャーへの登用は業務を熟練した社員がなる傾向があり、マネジメントの本質を理解し取り組むことができていない管理職が多いことが根本的な課題である。
ブルーカラー :肉体労働者。大量のモノを一定の品質で提供。 ➡ 物的価値(量)
ホワイトカラー:知識労働者。できるだけ有用な情報を1つだけ提供。 ➡ イミ的価値(質)
・高品質・低価格が求められる時代では強かった日本
・意味的価値が求められる現代ではカイゼンマインドだけでは世界に通じない
・一般社員の残業が減少しているが、業務量は減少していないので、管理職者の現場業務が増加している。管理職が疲弊していて、管理職になりたい社員が減っている。
・国が裁量労働制を導入しない限り、生産性は向上しない。
・日本の中小企業にホワイトカラーは存在しない。
・日本企業は、社員の入退社を活発にできない、スペシャリストも育ちにくい。
・世界と戦うには、日本は万人の幸福を求めるのは、無理な時代になっている。
・生産性の向上には、ピープルマネジメントの導入が必要。
・働く人が、プロフェッショナルとしての技術と意識が必要。
・会社内にロールモデルがいると、モチベーションが高くなる。
・マネージャーが生き生きと働き、魅力的でなければならない。
・充実した生活のために、労働時間は少ない方が良い。
<参考情報>
• ワークエンゲージメント
• 生産性とは
初年度の大テーマは「なぜ低い、日本の生産性 ~ 生産性を高めるには」。
第1回は「ワークエンゲージメント」をテーマに、ソフタス社からのプレゼンテーションの後、皆さんで意見交換をします。
新たな取り組みの勉強会となりますので、皆さまのご意見も取り入れながら、
ブラッシュアップしていきたいと考えています。
ぜひ積極的にご参加ください!
【開催概要】
タイトル | ワークエンゲージメント (プレゼン担当:株式会社ソフタス) |
日時 | 2025年1月27日(月) 18:30-21:00 (受付開始 18:15〜) |
会場 | 株式会社ソフタス 東京都港区新橋2-16-1 ニュー新橋ビル 701 会議室 ※ 会場開催のみとなります。オンライン配信はありません |
募集人数 | 10名程度 |
参加費 | 無料 |
対象 | BPIA会員限定 (新任役員、新任管理職・初級管理職、テーマに関心のある方) ※ 通年(4回開催予定)で参加いただける方を歓迎します。 |
■ ファシリテーター
株式会社ソフタス 田口正則
株式会社北陸ソフタス 角丸英樹