『増加するフリーランスの働く環境とこれからの課題
~フリーランス支援の現場から~』
講師:
ひかり総合法律事務所 パートナー弁護士 山田 康成 氏
【開催後レポート】
参加者のコメント
「フリーランス」という言葉は気をつけて使わなければならないと思った。自ら望んでフリーランスをやっている人と、望まずにフリーランスをやっている人がいるということを理解しました。それらの人をまとめて「フリーランス」と呼んで議論をするとおかしなことになると理解しました。
フリーランスになりたくてなった人、ならざるを得ない人で状況が違うこと。 フリーランスになりたい人については、紹介サイト等ビジネス的な広がりがあると思うけど、ならざるを得ない人をどうサポートするかの課題があるということ。
フリーランスの大半は望んで自己責任の上で選択していると思っていましたが必ずしもそうではないという中で、事業者側、労働者側の双方にとって、良い面ばかりではなく、ある意味社会問題の類であるということを知れて非常に参考になりました。 発注者側の立場でトラブルを未然に防ぐ手立てについても考える必要があるとも感じました。
不自由な働き方を強いられているフリーランスが多様であること。 収入の低いフリーランスが多いということと、それに伴い社会保障財政がさらに逼迫しそうなこと
フリーランスの収入統計が自分が考えていたより低かったです。フリーランス(事業者)に限らず現在の収入水準で推移した時の未来が、生活保護と年金生活者があふれることになると、その時の原資はどこからでているかと考えると暗い未来が見えそうです。当事者への直接的救済は大変大事なことですが、間接的な行動も必要なのではないだろうか。その結果が、あまり使いたくありませんが、SDGsへの実践の一つなのかな。
最後に美和さんが言いましたが、これから企業人から個人に代わる時が必ず来るので「フリーランス」としての意識改革を行う良いきっかけになります。 最近の目からウロコは投資に対する「マネーリテラシー」向上を図ったり、企業人としてより個人として成長できるきっかけとなるテーマが多いので非常に有意義です。
どのような雇用形態でも自己責任で歩んでいかなければならないのは変わらなく、様々な情報があふれている今、大事なのは情報弱者にならないこと、と感じました。正しい情報を収集し、その情報を有効に活用していく。 情報をきちんと取捨選択できるように、学ぶことの大切さも改めて実感しました。
フリーランスへの教育も大切だと思います。先生がおっしゃっていた、フリーランスは「事業者」としての自覚を持ち、戦略を練り、自ら人生を切り拓く賢さを身につける手助けができればと思いました。
フリーランスのいい面だけを見ていてうらやましいと思っていましたが、きちんと勉強してからフリーランスにならないと、色んなところで躓き、また人生をも左右するのだと実感しました。また、フリーランスの年齢層が高いのも驚きでした。
企業に就職するのが当たり前だった時代の人間からすると、フリーランスはまぶしく光る存在です。「自分の腕一本で働くすごい人」は、しかしそれを継続するのは難しそうだということが判りました。
フリーランスは、雇用されている労働者ではなく、事業者であるという認識を改めて胸に刻み、仕事に臨もうと思いました。会社員とは違う責任感を感じます。山田先生の、「フリーランスは、自分のやりたいこと、目標に向かって、自己責任でやるというスタンスであれば、とても良いものだ」というお言葉に、勇気づけられました。
働き方の転換期だと思っていましたが、法の整備がまだまだ必要なんだと実感しました。 また、フリーランスは、今後の社会のために、自由な業態を生み出していくためにも、増えていく、増やすべきだと感じますが、教育の一環に盛り込むべき内容だと感じました。
日本の労働市場の酷い実態、低モラルの経営者が(多分たくさん)いること
フリーランスはそれほどリスクがないと思っていたが、考えが甘いことを痛感した。
法律を知らないフリーランスが多いんだと驚きました。
フリーランスや副業する専門人材に仕事をお願いしているので、フリーランス新法についての論点を早めに整理して、選ばれる会社にならなくてはならないと思いました。
営業・エンジニア系の契約をやりたいので、法律面や、課題を認識することができたことは役に立ちました。
フリーランス新法の存在を知りませんでしたので、盛り込まないとまずいと気付かされました。
恥ずかしながらフリーランス新法が交付されていたことを知らなかったので、今後業務委託契約を締結する際に留意すべき事項として認識できました。
フリーランス新法について知りました(知らなかったです)。
現在のビジネス(会社員)の立場としてではなく、今年から起業を考え青色申告者になった立場として色々応用したいです。フリーランス・トラブル110番の存在をしれた事が大きいです。
勉強会の内容とは関係ありませんが講師が「弁護士」と言うだけあって「弁が立つ」と思いました。間の取り方、手の使い方を学び取り入れたいと思います。
【開催概要】
タイトル | 増加するフリーランスの働く環境とこれからの課題 ~フリーランス支援の現場から~ |
日時 | 2023年8月29日(火) 18:00〜 アクセス可 18:15〜20:00 研究会 |
講師 | 山田 康成(やまだ やすなり)氏 ひかり総合法律事務所 パートナー弁護士 |
申込方法 | BPIA会員以外の方も参加できます。 事前のお申込みが必要です。 下記フォームまたはFacebookイベントページよりお申込みください。 |
開催方法 | Zoom ※参加表明をいただいた方には、後日、開催情報(URL等)をお送りします 【Zoom開催にあたっての注意事項】 ※ 表示名は「氏名」にしてください。 受付時にお申込者リストと照合するため、お名前がわかる状態にしてください。 表示名がリストと一致しない方は、ご退出いただく場合があります。 ※ 参加者の方も「顔出し(カメラON)」でご参加ください。 移動中等、顔出しができない場合は、事前にご連絡ください。 ※ 質問の際以外は、ミュート(マイクOFF)にしてください。 ※ 初めてZoomをお使いになる方は、事前にZoomのインストールが必要です。 |
備考 | 勧誘・セールス・就職活動等を目的とした方の参加は固くお断りします。 |
「企業に勤めるより、自分のスキルを活かして自由にやりたい!」という若者。 「定年退職後も何か仕事をしたいから、フリーランスで...」という中高年層。 複業(副業)など、働き方の多様化が話題になる中、フリーランスで仕事をしようと考える人も増えています。 一方、企業から見ても、フリーランスは余計な雇用の維持費をかけずに必要なスキルを必要な時だけ利用できるというメリットがあり、理想的なリソースかもしれません。 しかし、これまで学校や企業という組織枠に守られてきた人が、いきなり個人でビジネスをしていくとなると、予想もしていなかったトラブルが起きるのは当然。 企業側も、これまでのような派遣社員あるいはBtoBの業務委託と同じような感覚でフリーランスに仕事を頼んでいたら知らない間に法律違反をしていた...という事態になりかねません。 難しい法律の話はさておき、 ・今、なんとなくフリーランスで仕事をしている人 ・これからフリーランスとして働こうと考えている人 ・フリーランスに仕事を発注する側の人 にとって、おさえておきたい基本の部分を「フリーランス・トラブル110番」の統括責任者である弁護士の山田先生にお伺いします。
【講師より】
特定の会社や組織などに所属せず、自らの知識や経験、スキルを活用して収入を得て働くフリーランス。 2020年に内閣官房が行った調査では、その数は462万人に上るとされています。 この働き方が増えるのに伴って、フリーランスの仕事上のトラブルも増えています。 第二東京弁護士会が厚生労働省から委託を受けた法律相談窓口であるフリーランス・トラブル110番は、開設した2020年の11月からこれまでの間、1万2000件を超える相談に対応してきました。 そして、この相談データをもとに、今年の4月、フリーランスとして働く人が安定的に働ける環境を整備するための法律(「特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律」)が成立しました。 相談の現場からみた、現在のフリーランスの方が働く環境や、法律が出来て変わること、これからの課題についてお話しします。
山田 康成(やまだ やすなり)氏
ひかり総合法律事務所 パートナー弁護士
厚生労働省の委託で第二東京弁護士会が運営するフリーランスの相談窓口である 「フリーランス・トラブル110番」の統括責任者。 2020年11月から始まったこの相談窓口の立ち上げに携わり、自身も相談員として 多数の相談を受けている。 フリーランス新法に関するシンポジウムの主催や講演、論稿を執筆するなど、 フリーランスの活躍の場が広がる社会環境整備に向け尽力中。
■ナビゲーター
井ノ上 美和
■主催
BPIA (ビジネスプロフェッショナルインキュベーション協議会)
■共催
ITmedia エグゼクティブ