Think! 知の探索研究会 〜事前に書籍を読まないで参加する読書会〜

Read For Action®による読書会による「知の探索」

※研究会発足:2013年12月より

イノベーションの源泉の一つに、「既存の知と、別の既存の知の、新しい組合せ」という考え方があります。「イノベーションの父」である経済学者シュンペーターが、今から100年前に出版された『経済発展の理論』において、New Combination(新結合)というキーワードで示された考えです。認識している既存知と、認識していなかった別の既存知が新しく結合することで、新しい知が生まれるのです。
僕が所属していたリクルートのビジネスも、「新聞に掲載されている求人、不動産、旅行などの広告」と、それを「専門誌に掲載されている広告のように、分野毎に集約した広告雑誌にし、無料で配布」を組み合わせた、創業者・江副浩正が考えたイノベーションです。
今、イノベーション創発に向けて、ビジネスリーダーには、「知の範囲」を広げることが求められています。経営学ではこれを「知の探索」と呼びます。
我々は日々目先の業績を上げるため、日々努力しています。その業績に纏わる分野の「知」を深めることに力をいれます。これを「知の深化」と呼びます。
この「知の深化」は、短期的な効率性という意味では合理的なのですが、結果として知の範囲が狭まり、企業の長期的なイノベーションが停滞するのです。
「知の探索」にはいくつかの方法がありますが、一つに「読書」があります。「読書」とは、その著者と自分との対話を通じて、新しい知を得ることです。
しかし、仕事の忙しさもあり、ビジネスリーダーの読書量も減っています。企業内での読書会も最近多く行われていますが、事前に書籍を読むことが負担になっています。
これを問題意識として、今回、2018年度の研究会では「Think! 知の探索~事前に書籍を読まないで参加する読書会~」と題したワークショップを全7回実施いたします。

■企画趣旨

    【1】目的

  • 注目のビジネス書、経営学などの「古典」を、事前に書籍を読まずに、参加したメンバーでその書籍を読み解き、新たな「気づき」「知」を獲得し、自身の行動変革に活かす。
    【2】方法

  • 読書会メソッド「Read For Action®」を活用した、2.5時間ワークショップ
    ※「Read For Action®」とは、事前に書籍を読むことなく、ワークショップ当日に持参し、その書籍を皆で読み解き、共有するというメソッドです。渡邉は、このメソッドの認定ファシリティターです。
    【3】実施スケジュール及び各回の書籍案

  • 会場はイトーキ(京橋)を調整中。
  • ■第1回 2018年1月18日(木)18:30~21:00
    書籍:
    『ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム』 クレイトン M クリステンセン他著(ハーパーコリンズ・ ジャパン刊)
    ※イノベーションの成否を分けるのは、顧客データ、市場分析、スプレッドシートに表れる数字ではない。鍵は“顧客の片づけたいジョブ(用事・仕事)”にある。世界で最も影響力のある経営学者HBS教授クリステンセンが、人がモノを買う行為そのもののメカニズムを解き明かす、予測可能で優れたイノベーションの創り方。
  • ■第2回 2018年2月15日(木)18:30~21:00
    書籍:
    『SPRINT 最速仕事術――あらゆる仕事がうまくいく最も合理的な方法』 Googleベンチャーズ・ジェイク・ナップ他著(ダイヤモンド社刊)
    ※グーグルで開発された究極のスピード仕事術「SPRINT」。本書はグーグルとGV(グーグルベンチャーズ)の「成功の秘密」ともいうべきその驚異のノウハウを、世界の誰もが使えるように、開発者自身が徹底して具体的に紹介する。
  • ■第3回 2018年3月15日(木)18:30~21:00
    書籍:
    『自衛隊メンタル教官が教えてきた 自信がある人に変わるたった1つの方法』 下園壮太著(朝日新聞出版刊)
    ※自衛隊のメンタルトレーナーが教えてきた「不安癖」からの脱出方法。心理幹部として、多くの自衛隊員のカウンセリングを手掛け、大事故や自殺問題への支援で得た経験に基づくメンタル克服法を紹介する。
  • ■第4回 2018年4月20日(金)18:30~21:00
    書籍:
    『リーダーシップ―アメリカ海軍士官候補生読本 (新装版)』 アメリカ海軍協会著 武田文男・野中郁次郎共訳(生産性出版刊)
    ※1981年(初版発刊)以来35刷りを重ねた不朽の名著を現代的な日本語訳として監修を行った日本語版第2版。今、改めて問い直される「リーダーシップ」の実践的意味を古き良きアメリカの普遍的な知恵に学ぶ。
  • ■第5回 2018年5月11日(金)18:30~21:00
    書籍:
    『なぜ人と組織は変われないのか ― ハーバード流 自己変革の理論と実践』 ロバート・キーガン他著(英治出版刊)
    ※変わる必要性を認識していても85%の人が行動すら起こさない。「免疫マップ」というキーワードで本当の問題をあぶり出す。ハーバードの発達心理学と教育学の権威が編み出した組織変革アプローチ
  • ■第6回 2018年6月14日(木)18:30~21:00
  • ■第7回 2018年7月13日(金)18:30~21:00
  • *第6回、第7回の書籍は、研究会参加者にアンケートを実施し書籍を選択したいと考えています。

 

■ナビゲータ

渡邉 信光
Initiative&Solutions.Inc代表取締役/組織・人財開発コンサルタント/講師
<わたなべ・のぶみつ> 1962年生まれ。1986年中央大学法学部卒、株式会社リクルート入社。以来、人材系ビジネスの営業、営業課長、マーケティングマネジャー(「7つの習慣」セミナープロモーション)、企画マネジャー(eラーニングビジネスの事業化)、コンサルタントなどを経て、2004年独立。
2004年に組織・人材開発系コンサルティング会社Initiative&Solutions,Inc を起業する。大手企業、成長企業の組織・人材開発領域でのサービスを展開。また、複数のコンサルティング会社の支援も行う。
・「東レ経営研究所」特別研究員
・慶應ビジネススクール ケースメソッド教授法 認定インストラクター
・LEGO® SERIOUS PLAY®メソッドと教材活用トレーニング終了認定ファシリティター
・BPIA(ビジネスプラットフォーム革新協議会)理事
・人材育成学会 法人会員
・Read For Action®認定ファシリティター
 

■記事一覧