縄文思考で事業を生み出す、ゆるりとSDGs。〜イノベーションの種をまく”サトヤマカイギ”〜
レポート 目からウロコの新ビジネスモデル研究会 研究会 2022年度 研究会/講演会

第161回 目からウロコの「新ビジネスモデル」研究会(2022/5/31)
『縄文思考で事業を生み出す、ゆるりとSDGs。〜イノベーションの種をまく”サトヤマカイギ”〜』
講師:高志保 博孝 氏
株式会社スマートホテルソリューションズ 代表取締役社長

参加者のみなさんの”目からウロコ〜” Σ(‘◉⌓◉’)

  • 最近、無批判にSDGs推進に取組んでいたが、そういった自明性を疑い既存のフレームを超えてよりよいものにリフレームしていく意欲の重要性 ※その源泉となる民俗学的知見や比較宗教学的な観点とデジタルをつなげるロジックの鮮やかさに感動しました
  • 縄文の世界をレンマ的と捉え、中央集権型から分散共存型社会への移行にAIとIT化を活用するという考え方。そこに複素数平面の数学的解釈を加えたところが斬新でした。日本海側に老舗企業が多いのも目からウロコでした。
  • “対称性の行動” bimodal、合理性と感性 どちらかではなく、すべからく組み合わせとバランス。「ロゴスからレンマ」ではなく、「ロゴスとレンマ」なのかも。 「現代社会の課題」の解釈を含めて、静かに感動の回でした。
  • ロゴス的思考に行き詰った時にレンマ的知性をどう活用できるか。そのためには論理や技術一辺倒ではなく、アート的なものの見方やいろいろな事に興味を持って引き出しを増やすことが、人を動かす上でも大事な点だと思いました。
  • 融合・統合・調和という視点。もうどちらか一方だけじゃ成り立たなくなる時代にきている。縄文文化×IT 一見真逆に見える世界に実は「繋がり」や「きっかけ」があるということ。とても新鮮な内容でした。 表面的な事ではなく、とても深くかつ壮大で本質を突くような内容。縄文時代に人を傷つける武器がなかったことは驚き。 日本から海外に出たものが、結局逆輸入されている昨今の風潮。日本人は、もっと日本を大切にする必要があるように感じた。いつも思ってもみなかった視点をありがとうございます。
  • 縄文文化の中で培われた「共生」や「感謝」の原点がビジネスでもより必要になってくると感じました。特に日本では文化的にも受け入れやすい部分が多いと感じると同時に、ビジネスの世界ではロゴスに囚われている人が多いのも日本なんだろうなと感じます。
  • ロゴス的思考からレンマ的思考へ、✕+iy の世界観、という話で、この新しい世界観が、日本人が得意だということを改めて考えさせられた。結構すきな考え方であるのだが、何か頭の中がまとまらない。 ロゴス的思考が支配的だな、とも思うが、元々そんなにロゴス的思考が得意でなく、直観的な人間だったのにな、とちょっとショックを受けています。
  • レンマ的知性という考え方 感覚的な部分を大切にする、脱論理的思考というのに、「それをしてOKなんだ!」と驚きがありました。 私自身が今の社会で必要とされる能力が低め(論理的思考、合理性など)な感覚的な人間で、ロゴス的思考ができる人にむしろ憧れと自分ができない苦しさを感じるので、レンマ的知性が尊重される世界がどこかにあるというのはとても救いになるなと感じました。
  • これからは、takeを前提としたgive&takeではなくgive&givenが大事。 よりよい社会にするには定量的な指標より定性的な指標がより重要になってくるのではないだろうか。 持続性を持つためにはそれぞれが得意な分野をgiveすることで、集団を持続することができる、それが、共助共存なのだろうか。
  • 「物事は動きの分だけ別の物体に作用する」は名言。 島国の中の地域のコミュニティではその「背後から善の作用」が比較的認識されやすい土壌があったのではなかろうかということ。大陸との対比において。村社会というのは、そのような立地上の物理的な制約があるために「お互い様」の考えでの横軸としてのコミュニティの作用が共振して体感されつつ、また、ご近所さんの同士のご先祖様の積善の徳も共振されていて、一つのループが形成できていたということ。消費資本主義や金融資本主義はその共振感度を落としても生活として「豊かさ」を感じられるという幻想を強化してきた中、新たな共振コミュニティの形成をどのように行いえるか、その方向感を得ました。
  • 非常に難しいお話でしたので、全てを理解できていないと思いますが、哲学的で本質を見ているんだろうなぁとおもいました。私たちはほとんどの判断を論理的に行っていると思います。論理的というのはとっても理屈で考えているようで、実は考えなくて楽な答えの出し方をしているんだろうなとおもいました。その考え無い楽な答えの出し方が、いじめや、勝ち組負け組などの世の中の歪みを見出しているんだろうなとハッとさせられました。 そして、常日頃の仕事や生活の中でも、人の評価や、この案件をやるやらないの判断を論理的な思考だけで判断していないかな!?いや・・そう判断しているなと思いました。
  • 便利なものが本当に持続性があるのか?と問い直すこと →いいものが本当に””良いもの””なのか?このまま目標に向かって一直線で行くのが本当に良いのか?というのは、なかなか客観的に判断しづらいけれど、重要なことだと感じました。 新しいもの・良いものを取り入れることが絶対良いというわけではなく、続いていく・生活に溶け込むことが大切な場合もあって、それは「何を真に求めているのか?」を突き詰めて考えないとわからないことだと感じました。
  • SDGsを様々な角度から説明していただき世界に対する日本の役割が明確になった。 西洋思想から東洋思想へのパラダイム変換の真っ只中に居ると希望が持てた。
  • 効率的大量生産型の資本主義から非合理的知性型の新しい資本主義に時代が変わっていくのだとイメージをもって認識できたこと。
  • 日頃の思考としてどうしても数字ありきのロゴス的な思考になっていたが、今後はレンマ的思考をもって考えるという点。システム開発においてもデザインの観点を重視した開発に移行せねばと思っていたところでした。
  • ただSDGsに関連させれば良いわけではなく、その行動が本当に持続可能な社会に貢献しているのかや、その背景を考えなければいけないということ。 物事の背景までしっかりと学ぶべきであるということ。
  • 今の教育について疑うことなく「正」と考えていたが、別の視点で考える必要があることを痛感した。 30年以上ビジネスで常識と思っていたことをもう一度考えて疑ってみる。逆のことをやってみて検証したい。
  • 自分が正解と思っていることは、自分の経験や正解と位置付けられたものだけで判断しているのではないか、誰かを不正解としていないだろうかと回帰しました。
  • 発想から論理に至るとそれは不可逆である。
高志保 博孝 氏
高志保 博孝 氏

【研究会当日の集合写真】


【開催概要】

タイトル 縄文思考で事業を生み出す、ゆるりとSDGs。
       〜イノベーションの種をまく”サトヤマカイギ”〜
日時 2022年5月31日(火)
18:00〜 アクセス可
18:15〜20:00 研究会
開催方法 Zoom
※参加表明をいただいた方には、後日、開催情報(URL等)をお送りします
講師 高志保 博孝 (たかしほ ひろたか)氏
株式会社スマートホテルソリューションズ 代表取締役社長
申込方法 事前のお申込みが必要です。下記フォームまたはFacebookイベントページよりお申込みください。
備考 BPIA会員以外の方も参加できます

「今、“縄文文明”が注目されている」
って、ご存知でしたか?

偉大だと教えられてきたメソポタミア、インダス、エジプト、黄河のような世界文明は、いずれも砂漠化などにより滅び、数千年しか続きませんでした。一方、縄文文明は自然資源を枯渇することなく、一万年以上続きました。しかも世界最古の土器、漆製品、貝塚なども、縄文時代のものです。他の世界文明がまだ石器時代を送っていた時代よりはるか前から、縄文文明は、高度な文明を形成していたことがわかっています。 

世界の多くの文明が、城郭で囲んだ都市を作り、人間の生活空間を自然と切り離して、あるいは自然と対立するかたちで文化を形成してきたのに対し、日本では豊かな自然の恩恵と受け、自然と共存共生する文化が受け継がれてきました。 

このような縄文文明の要素や社会構造に、SDGs(持続可能な開発目標)のヒントが詰まっていると、近年、経済学や環境学、社会学などさまざまな分野から縄文文明が注目されています。
ビジネスのSDGsを考える上で、縄文文明のエッセンスをどう活かせるのか、産学連携で日本的SDGsプロジェクトを進めている高志保氏にお話を伺います。

【講師より】

現在、スマートホテルソリューションズは、顔認証を用いたホテル管理システムを開発し、自社ホテルで運用しています。この事業に向き合う中で当社は、単なる自社ホテルの運営省力化にすぎないのではないか、更に発展的な発想で世の中を豊かにしていけるのではないかというという自問に行き当たりました。この自問の中、金沢工業大学とのご縁を頂きました。  

金沢工業大学が主催のハッカソンイベント「サトヤマカイギ」に2019年に参加し、教員・学生を含む様々な事業会社の方、立場の異なる方との意見交換や議論の中で一つの解を得ました。それは、「IT化によって我々は現在の業務的な仕事から解放され、創り出したゆとり時間を過ごすことで、豊かさが感じられることになる。その貢献は当社にもできる。」というものです。さらに「サトヤマカイギ」への参加を重ねる中で得た確信があります。それは、「日本の縄文文化は文明ともいえるものであり、長期間に亘り調和が取れた持続可能な社会そのものであること、現代を生きる私たちは縄文文明を理解し深堀りすることで日本的なSDGsが実践できること」です。  

豊かな自然環境下で行われる「サトヤマカイギ」には口コミで参加者が集まり、その盛り上がりが高まっています。 今回の講演では、縄文発想がそもそもSDGsだったという点をお伝えさせていただきます。皆さまにお目にかかれますことを楽しみにしております。  

なお、6月には総合ユニコム社主催で開発業者や鉄道会社などのインフラ事業者向けに今回の内容を深堀した有料セミナーを予定し、また、7月には、大手電鉄グループと自治体が「サトヤマカイギ」を招致し、ハッカソンイベントも行う予定でもあります。詳細は講演内でもお伝えさせていただきます。

◎講師プロフィール

高志保 博孝 (たかしほ ひろたか)氏

株式会社スマートホテルソリューションズ 代表取締役社長

大阪大学 工学部 船舶海洋工学科、大阪大学大学院で、船舶海洋工学専攻。
2002年4月より、リーマン・ブラザーズ証券に入社し、金利デリバティブトレーダーとなる。その後、2005年、シニアトレーダーとして、ドレスナー証券へ転籍。2007年には、Directorへ昇進。2008年から2012年、RBS証券在籍後は、2007年から開始していた不動産投資事業に注力と同時に、新事業を開拓。民泊運営を2014年に開始した。
Airbnbなどを使い分散された宿泊室を遠隔で管理することに興味を持ち、2018年からは、当事業を株式会社bnb plusとして分社化しシードステージの資金調達を行い代表取締役をつとめる。その後、ホテルの分散運営システムを自社開発し、ホテル運営も行ってきた。2020年には、同社名をSmart Hotel Solutionsに変更し、自社で使用していたシステムの販売、および、観光地域利用への拡大も行っている。
単に観光地域をIT化するだけでなく、IT化の先の地方経済の持続性や豊かさを追求するため、真のDX化やSDGsについて学ぶハッカソン「サトヤマカイギ」を金沢工業大学と共催している。IT化の先の人類の幸せは、縄文文明を紐解く事が必要と感じ、縄文文明のアミニズム文化や仏教の「禅」などに関心を持っている。縄文文明に所有の概念がなく、争いがなかった事などから、その縄文の思想こそが持続的な概念で、SDGsの基礎となっていると考えている。
本人も、家を持たないミニマリストである。一事業にとどまらない広い見識を持ち、金融はもとより各財界人やアーティストなど友好関係も多岐にわたる。


■ナビゲーター

井ノ上 美和

■共催

ビジネスプラットフォーム革新協議会(BPIA)
IT Media エグゼクティブ


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